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11月 校長挨拶
校長先生 明けましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は本校の教育活動に対する深いご理解と多大なるご支援ご尽力を賜り、厚く御礼申し上げます。

希望に満ちた平成29年、2017年がスタートしました。三輪小学校の子ども達が、この新しい年に、一段と心豊かにたくましく成長していくことを願い、本校職員一体となって導いていきたいと存じます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

先日、私は、全校児童に次の作文を紹介しました。昨年4月の熊本地震で被災した南阿蘇村を家族と訪ねた4年生の友清いぶきさんの作文です。

ひさい地をたずねて   三輪小学校4年友清いぶき

今年の夏休み、私は、熊本県南阿蘇村を家族でたずねました。南阿蘇村は、火山からマグマが吹き出したあと、地面がしずんでできた土地にあります。このような土地は「カルデラ」とよばれます。周囲を外輪山といわれる山々に囲まれた、なべの底のようなところでした。

この南阿蘇村には、火山活動によってたくさんの温泉がわいています。また、白川水源など、質の良い水がこんこんとわき出ています。米や野菜、果物、牛乳や牛肉など、豊かな自然を生かした作物も人気で、毎年たくさんの観光客が訪れる九州の人気スポットだそうです。

ところが、4月に起きた熊本地震により、この村も大きな被害を受けました。私は正直に言うと「もっと安全なところに行けばいいのに」という気持ちで父の車に乗っていました。

たずねて見ると、その被害は予想以上のものでした。道路にはひびが入り、たくさんの屋根にはブルーシートがかけられていました。山は土砂がくずれ、岩や倒木がごろごろ転がっていました。道路や大きな橋はどこも通行止めになっていました。テレビで見た以上の風景に、私は胸がしめつけられるようなおそろしさを感じ、ひさい地でくらす人達のことを思って悲しい気持ちでいっぱいになりました。

けれども、そのあと、私の気持ちは、大きく変化させられたのでした。ようやく着いた旅館では、みなさんがとても明るく
「ここまでたいへんだったでしょう。心配をおかけしましたね。ゆっくりしてくださいね。」
と笑顔で接してくださいました。

翌日たずねたファームランドではくずれた道路やこわれたしせつをたくさんの人達が直していました。30度を超える暑さの中、汗を流し、一生けんめい働いていました。私は、昨日感じた胸をしめつけられるようなきょうふや悲しみが、いつの間にか、やわらいでいました。

帰りの車のまどから「がんばろう熊本」の横断まくが見えました。その文字が私には、とてもほこらしく見えていました。
被災地の過酷な状況に胸を痛めた「わたし」。そこで彼女は、被災地の人々のたくましく生きる姿に出会います。そしてその姿に生きる誇りを抱き、明日への静かなる勇気を沸き立たせています。三輪小学校の子ども達は、身の回りのいろいろな人の気持ちや思いを感じられる子ども達です。その一人として、友清さんの作文を紹介しました。

結びに、皆様にとって新しい1年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

筑前町立三輪小学校校長  井手 一彦